本日のセミナー

今日は20時から働き方セミナーをzoomで受講。月曜なのに受講者は100人近くいた。20代から30代で私と同じような悩みを持つ人がこんなにもいるなんて...。多くの人は仕事に対して何かしらの不満を抱えていることが参加人数を見てわかる。

 

今回のセミナーでは働き方に関する色々な本が紹介されていたが、その中でも特に、橘玲さんの『働き方2.0vs4.0』が取り上げられていた。

 

働き方1.0の特徴は、給料が上がらないことだ。労働市場においては、労働力を企業に売った対価として給料を得ている。市場においては、モノの値段が使用価値ではなく交換価値で決まるように、労働市場でもその人の能力ではなく交換価値(=生活費)で決まっている。それゆえ、どんなに成果を出したとしても、もらえる給料はほぼ一定なのが働き方1.0である。私を含め多くの人が働き方1.0のカテゴリーに属している。

 

働き方2.0はいわゆる成果主義である。このカテゴリーでは成果主義と言いつつも、給料は能力に応じて支払われるという考えは間違っている。成果主義とは名ばかりで、給与体系は企業が主導権を握っている。どんなに成果を出しても成果を出した人が基準となっていき、それが永遠と繰り返されるのだ。つまり、働き方2.0とはどんなに努力しても企業が給料を下げ続ける搾取地獄なのだ。

 

働き方3.0は10代のうちから才能が発揮されていて、20代前半でアメリカで活躍する大谷翔平のような人生だ。つまり、私のように20代半ばから働き方3.0を目指すのはほぼ不可能だ。

 

働き方4.0は最近流行りのギグワーカーだ。例えば、ユーチューバーやウーバーイーツで収入を得ているような人たちである。企業に雇われずにフリーで働く人全般を指す。世界的に働き方4.0へ移行していて、これからの時代は個人で生き抜く力が必要とされる。個人の時代を生き抜くには、個人の理念、MISSIONを掲げることや、P/L・B/Sの概念を身に着けることが必要不可欠である。しかし、働き方4.0の本質は、アプリが上司になって仕事をしていることであり、重労働で薄給になりやすいのだ。

 

最後に、これからの働き方のキーを握る働き方5.0について紹介する。本書では、機械だが全てを行うユートピア/ディストピアと定義されているが、かみ砕いて言えば、一部の人がAIを使い、大多数の人がAIに使われる社会である。この社会においては、「AIをどう活用しよう」という考え方が非常に重要になる。

 

AIに使われる側にならないためには、人よりも勉強をする必要がある。ボーっとしているうちに世の中は変わっていくし、現実問題として、中所得者層の多い日本では相対的貧困が起きている。勉強の大切さを改めて認識したセミナーだった。