アサーションについて

平木典子さんの『アサーション入門』という本を読んでいる。集団の中で自分を表現することが苦手だからだ。

 

アサーションとは一言でいうと、自分も相手も大切にする自己表現のことである。言葉ではシンプルに言い表せるが、実際の社会の中で実行するのは僕にとって難題である。

 

本書ではアサーションの方法が紹介されている。第一のステップは自分の気持ちを確かめること。瞑想や深呼吸などの方法で自分の気持ちを認識することが大切である。第二ステップは正直に言語化してみること。集団の中でいきなり自分の気持ちを表現することはなかなかできないが、今みたいに一人でいる時は思いっきり気持ちを表現することが大切だと思う。そうやって自分の考えを深めていけば、集団の中にいる時も自分を見失わずにいられるのではないだろうか。

 

私は非主張的な自己表現者である。幼いころから自分を表現することを避けて他者の都合のいいように生きてきた。自分で判断することに慣れておらず、つい相手の言いなりになり、その結果、自信がなく引っ込み思案になっている。もしかしたら、自分の存在が組織にとって損失をもたらしているかもしれない。アサーションができていないことは、実は重大な問題なのだと認識する必要がある。

 

アサーションは社会生活を送るうえでの基礎力だ。成長するために、まずはしっかりと足元を固めることを怠らないようにしよう。