思いがけないチャンス到来

いつも通り予約したセミナーに参加して、いつも通り良い話を聞いて学んだ気になって、いつも通り翌週を迎える。そんないつも通りの特に考えもしない週末になるのだろうと思っていた。でも、今日はセミナーに参加する気にならなかった。自分が人生で何を大切にしたいのか、どういう方向に向かいたいのかを明確化できていないままセミナーに参加しても意味がないと思ったからだ。どうしても今日は行く気がしなかった。

 

「少し自分の目標や考えを整理する時間を作りたいです。」とセミナーの紹介者にLINEした。しかし、すぐに電話が来て「一人で考えても仕方がないから、取り敢えず来な!」そう言われて、少し迷った末に参加することにした。

 

セミナーの主催者の方は今日はピリピリしているようで、思っていることを率直に話しているようだった。「自分探しの旅でインドに行くなんて意味がない。資本主義の本質や構造を知らないままサラリーマンを続けることは奴隷だ。どんな生き方をするにも金は必要だ。」今日は本質を話過ぎたとその方はセミナー後に話をしていた。

 

セミナー後、参加者で一緒にご飯を食べる時間があって、電話を下さった紹介者の方がセミナーの主催者の方に一番近い席で相談の機会を設けてくれた。ご飯の時間に残ったのは総勢15~20人くらいいたのに、約45分間が自分のお悩み相談みたいな時間になってしまった。

 

「今日はいつもより元気ないな。何か悩んでる?」と主催者の方から声をかけて下さって、自分の人生の目標が明確化していないこと、今日はセミナーに参加しないつもりだったことを正直に話した。その方は笑って一言「自分探しの沼にはまっているのか。」と言った。私は何も否定できずそうだと頷いた。

 

主催者の方は冷たいようで、優しく接してくださった。「自分探しをしたいならすればいい。でも、20代の残り5年間を自分探しで費やした人を知っているけど、その人は何も変わっていない。一方で、20代の残り5年間を稼ぐ力を付けるために努力すれば、たとえ5年後に稼げていなくても、その経験は絶対に無駄にはならない。自分探しに5年費やして何も変わらないよりはよっぽど価値があると思わないか?」そう言われて、私はもやもやしていた考えがクリアになった感覚があった。

 

しかし、私がその主催者の方に学ばせていただく条件が課された。それは、私と同じように人生に悩んでいる人を来月までに連れてくることだった。なぜなら、主催者の方に教わる人と、自分探しで悩み続ける人とでどのような差が生まれるのかを実証したいとのことだった。まあ、何もポテンシャルのない私にとっては、その条件を呑むしか術がないので承諾した。

 

2/8(月)までに私と同じような人生の方向性に迷っている人をセミナーに連れてくれば、私は主催者の方から稼ぐ方法を教えていただける。今日は思いがけないチャンスが到来した日になった。